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イラストレーター山本ユウカのブログです。

吸血鬼ノスフェラトゥ&伊東篤宏さんライブ

昨日は浅草橋のパラボリカ・ビスにて、ノスフェラトゥ(吸血鬼映画の始祖)を鑑賞しました。
ノスフェラトゥの映画に合わせて、伊東篤宏さんがオプトロン演奏されました。

伊東篤宏さんの動画はこちらです。
蛍光管から発せられるノイズがこんなにカッコいいなんて…!
オプトロンのカテゴリは現代美術とかになるのでしょうか。

ボランティアスタッフ一同、リハーサル中からオプトロン仕組みに興味津々でした!
オプトロンを自作してる方もいるみたいです。スタッフの中に作りたがっている人がいたから、このサイトを教えてあげようかな。
A SERIES OF SLOGANS


上映が始まるまでは、オプトロンの発する音と、白黒無声映画ノスフェラトゥがどうマッチするのか疑問でした。
どちらかといえば相性が悪そうだし、失礼な話ですが、古いホラー映画なんて退屈で途中で飽きて寝てしまうかもとすら思ってました…。

しかし!
オプトロンの鈍い光とノイズが映画の不穏な雰囲気とマッチして、不気味で恐ろしい雰囲気をみごとに増幅させていました。
90分の上映時間があっという間に過ぎ去ってしまいました…!

ノスフェラトゥに関しては、最近のCGをバリバリ使って作られたホラー映画の怪物なんかよりリアリティがありました。ただ立っているだけでゾッとする怪物なんて、なかなかいないのではないでしょうか。
ノスフェラトゥ役の俳優さんは、なんか人間ばなれした風貌でした。骨格?がなんかえらいことになってた。

オプトロンに関しては、発する音と光の組合せが多彩で、かなり表現力が高い楽器だと思いました。
弱く明滅させたり、パッと明るく光らせたり、音だけでなく視覚的なアプローチもあるのでとても興味深かったです。
無声映画の弁士さんとは、また別の良さがあると思います。
効果音でありBGMであり、セリフにすらなりえていると思いました。
この映画ではネズミが効果的に用いられているのですが、ネズミの不快感がかなり増したと思います。
ウォークマンのCMの動画を見て、かなりサイバーな楽器だと思いましたが、ノスフェラトゥとの組合せでは不穏で不気味な感じをみごとに演出していました。

伊東さんが映画に合わせて演奏するのは初めてとおっしゃっていましたが、これからもこういうパフォーマンスをしてほしいです!